自ら創り出す魅力のカケラ

2022.11.18

/ コラム

今回は、ブランディングを企画するにあたって
自施設に強みがない時はどうしたら良いか?についてのお話です。


1.素材(魅力のカケラ)を創作する

ブランディングとは「対象そのものに付加価値を与える」こと、
つまり、対象をアピールするために魅力を最大限引き出すことが重要です。
もともとの素材を発掘し、磨き上げて価値を引き出すことが出来れば良いのですが
様々な事情が絡み合い、素材自体が枯渇しているケースがあります。
食べ物がなければ料理が作れず、糸がなければ服を作れないように、素材がなければどうにもなりません。
そういうときの解決策として、あえて魅力となる素材から創ってみるのも一つの手だと思います。

たとえば南国と言われて真っ先に思い浮かべるハワイ。

知らない方は意外だと思いますが、実は
・白い砂は人の手で移動したもの
・海岸線のパームツリーはわざわざ観光向けに大量に植えた
・フラダンスは原型はあったものの、観光客向けに
 簡単に(踊りやすいように)作り変えた
・レイ(首飾り)も空港に降り立つ人のために用意した

と言われており、あえて人の手で作り出したものだということが分かります。
これらはすべて、観光地が自ら行った「体験のデザイン」と言えるでしょう。

ホテルも旅館も同様で、もし自施設に素材がなく、ブランドとしての価値を見出すことが難しい場合は
自分がお客様の立場に立ってみて「何があればうれしいか」「何をしたら楽しいか」など、
旅に求める価値をデザインして発信することが大切です。

2.エッセンスを見つけ出す

ただ、その場合はまったくの0から創造するのではなく、
土地柄や雰囲気等、他からは持って来れないそこだけのもの、魅力のカケラとなるものが必ずあるはずです。
そのエッセンス(本質)を見つけ出し、あとから作るコンテンツが自然と当てはまるよう
うまくコントロールしていくことで、新たな付加価値が生まれ、ブランド力が高まっていくのだと思います。
プライムブランディングデザインでは課題、経緯、経営者の想いに寄り添いながら
ブランドの魅力を引き出すお手伝いをいたします。

※プライムコンセプトにも同記事を掲載しております。こちら