施設のコンセプトをビジュアルで伝える「フォトブランディング」

2023.01.13

/ コラム

「あなたは宿探しをする際に何を見て選びますか?」と聞かれたとき「写真」と答えるの人は多いのではないでしょうか。
そんなホテル・旅館のブランディングで大切な要素の一つである写真。
昨今では動画も主流と言えるでしょうが、ビジュアルを作る上で絶大な影響力を持ち、
商品の魅力をWebで伝える現代においては最も欠かせない要素です。

ただ闇雲に撮るのではなく、ブランドコンセプトに合う最適なテイストで撮ることで
施設がさらにお客様の目に魅力的に映り、来客数の増加へと繋がる手掛かりになることでしょう。

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Index
|1.施設様のコンセプトを体現する撮影
|2.ターゲットを明確にする
|3.媒体を意識したカット
|4.キラーフォト
|5.ストーリームービー(※動画の場合)
|6.コンセプトムービー(※動画の場合)
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1.施設様のコンセプトを体現する撮影
尖ったコンセプトを持つ施設であれば、
月並みな印象は避け、何よりもインパクトを意識した写真や動画が必要となります。

例:しっとりと落ち着いた空間が印象的な高級旅館

太陽がギラギラと照り付ける晴天に撮影すると強すぎる光でコントラストが強くなってしまい、
明るく清潔な印象は残せますが、「しっとりと落ち着いた空間」という狙った
雰囲気にはならない場合が多いと思います。
そういうときはあえて曇りの天候を生かし、トーンが抑え目な写真や映像を撮ることで
施設さまのもつ神秘的な雰囲気を表現する
ことができ、より施設のコンセプトに近づくと思います。
 
2.ターゲットを明確にする
コンセプトを伝えるためには、ターゲットを明確にしなければなりません。
つまり「どんな人に伝えたいのか」という人物像の設定が重要になります。
施設の求める人材に「刺さる」ように想定し、撮影〜制作を進めていく必要があります。

例:50~60代の子育てを終えた熟年夫婦が、周りを気にせずゆったりと寛げる高品質な旅館
であれば、この層が世代的に何を好むかを研究し、施設の何を求めて来るのか、を考えそのコンテンツを
徹底して魅力的に撮ることが重要だと思います。

 
3.媒体を意識したカット
ホームページやパンフレット、SNSなど、媒体により写真の使い方は大きく変わります。

すべての媒体でまったく同じ写真を使いまわすだけでは魅力が半減してしまうため、
媒体によるデザインを想定したカットを確保することが重要です。
Webの主流は今やスマホであることは明白です。横型の写真の方が比較的に空間は綺麗に収まるものですが、
スマホでの映り方を考えると縦型でどう見えるか、を考える必要もあるはずです。

 
4.キラーフォト
killer=驚異的、魅力的を意味することから。
【3.媒体を意識したカット】の中で、
たった1枚でその施設さまの世界観を表現できるような写真をキラーフォトと言います。
ホームページや広告媒体でお客様が目にするのはたった数秒。
その数秒で心を射止めるために、1枚の写真でどれだけ魅力を伝えられるかが勝負の要です。

 
5.ストーリームービー(※動画の場合)
動画の場合は、ひたすら館内を映すよりも
分かりやすい物語や過ごし方に沿って作っていくことがベストだと思います。
そうすることで、お客様自身が宿泊したときの具体的なイメージが持てるため、
より自然に施設様の雰囲気が伝えられるでしょう。

 
6.コンセプトムービー(※動画の場合)
コンセプトムービーは、施設さまが持つ理念や想いなどの抽象的な概念を、映像を通じて伝えるものです。
あれもこれもと色々な要素を詰め込むと伝えたいことが薄れていくので、
核となる「らしさ」や「コンセプト」をぎゅっと絞り込んで制作することでより想いが伝わりやすくなります。



技術は一朝一夕で身に着けられなくとも、上記の点を意識するだけで写真の見栄えはぐっと変わります。

プライムブランディングデザインでは、宿泊業界の事情に精通したデザイナーのもと
プロカメラマンと二人三脚でハイクオリティーな写真、動画を作り上げていきます。
お困りの際は是非お気軽にお問い合わせください。


※プライムコンセプトにも同記事を掲載しております。こちら