ケーススタディ3

2023.10.26

/ ブランディング事例

今回ご紹介する事例は、山形県の天童温泉 松伯亭 あづま荘さまです。
使用されていなかったBARや会議室のスペースを、新しくラウンジや貸切風呂に改装するにあたり
コンセプトづくりや空間デザイン、ロゴ制作などに携わらせていただきました。

BEFORE

改装前には、長い間使用されていないスナックや会議室のスペースの再利用が候補として上がりました。
さらには庭園に面した場所が余っており、温泉上がりのお客様が寛ぐ場所がなかったため
そのスペースを有効活用して湯上がり処を作ることになりました。

 

AFTER

コンセプトは「 庭園とひとつになる寛ぎの間 」。
壁一面のガラス戸と室内からテラスまでの床をフラットにすることで
内と外の境界線をなくし、庭までが部屋の一部であるかのような空間を演出いたしました。
年齢やバリアを問わず楽しめる、誰にでも優しいつくりとなっています。
 

庭を眺めながらゆったりと空間全体を楽しむ座敷。
畳の上にあぐらをかいて談笑したり、 温泉に浸かった後に庭を眺めながらぼーっと寛いだり。
お客様の好きな時に、好きな使い方ができる休憩処です。

1段目の座敷は車椅子の方でもスムーズに座敷に腰をおろせるように考慮し、
お客様が多くなった場合でも脱いだ靴が邪魔にならないように、靴を入れるスペースを設けています。
 

また、将棋のマスの目を施した将棋が打てる机を設置したり、
壁の一部分には、山形の伝統工芸品などを置き、山形らしい空間を演出しています。

 

コンセプトは「 笑顔が生まれる " 愛され " 貸切風呂 」。
様々なお客さまの目線に合わせて、幅広い層に愛される空間と体験をご用意いたしました。
宿泊の思い出の一つとして、深く印象に残るひとときを過ごしていただきたいという想いが込められています。
 
子どもから大人まで幅広い層に「愛され」る空間を目指した貸切風呂。
子ども用の風呂桶があり、親子でゆったりと寛ぐことができます。
また、湯船の縁を広く取ることで、足が不自由な方でも縁に腰をおいて安全にご入浴いただける他、
ベビーチェアをおいて赤ちゃんと一緒に温泉を楽しむことも可能になっています。
 

脱衣所は広々とした空間で、家族で入ってもゆったりとお寛ぎいただけます。
入り口から浴室までがフラットになっているため、足元に余分な注意を払う必要がなく
洗面台の下にも空間を作ることで車椅子の方も利用しやすくなっています。
 

おしゃれなだけではなく、子供から大人まで楽しめる空間を目指して
元々の施設さまのイメージそのままにデザインさせていただきました。
オープン後は、湯上がり前後に寛げる空間が出来たことで
チェックインから夜までひっきりなしに利用され、幅広いお客さまからご好評の声をいただいております。

以前に比べてスーパー銭湯が増えているように、目玉となる温泉そのものだけでなく
入浴後の余韻を感じられる空間作りもまた、温泉にとって必要な空間と認識されつつあることがわかります。

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