おもてなしの具現化

2021.11.11

/ お知らせ

小さな旅館様で時折見られるケースのお話です。

小さな旅館様では、フロント対応から接客~予約までの様々な業務を
少人数のマルチタスクでこなすことは珍しくありません。
ただでさえ多忙な上に、マーケティング業務までこなしているケースもあります。

そんな中でよくあるパターンとして、
館内に設置されたコミュニケーションツールが手作りのまま放置されているのを見かけます。
(例えば施設のパンフレットや客室のインフォメーションブック、
 レストランのメニュー、館内サインや掲示物など)
中にはホームページさえ手作りされてる旅館様も…
もちろん、意図的に手作りで温かみのある効果を狙っている場合もありますが、
多忙な業務に追われることでそこに時間をかけられず後回しになり
結果的に「とりあえず」で簡易対応している方も少なくないのではと思います。

下記は、そういった状況を抱えたある旅館様とのやり取りで感じた時のお話です。

「あれもこれももっと綺麗にしたいし、かっこよく見せたい…
 でも時間がないし、そもそも何から手をつけていいのやら…」
スタッフ様は、そう頭を悩ませていました。支配人の方も
「お客様のことを考えて皆で時間ない中、頑張って作ってるんだけどねぇ…」
と仰っていたのがとても印象に残っています。

こういった簡易的になっている広告や販促物を
訴求力のあるビジュアルに変えていくのがプロのデザイナーである私たちの仕事ですが、
手作りのひとつひとつに「こうした方が便利かな、こうした方が喜ぶかな?」と
お客様のことを考えたスタッフ様のあたたかな想いが詰まっています。

私たちがデザインで大切にしていることは、
見た目を綺麗に整えることだけではありません。
スタッフ様に寄り添い根本的な問題解決の方法を考えると同時に
『お客様に本当に伝えたいこと』は何なのかを見極め、
施設様側のあたたかい気持ちをよりストレートに、より新鮮に感じられるよう
分かりやすくビジュアル化することが何より大事だと考えています。
つまり、
するためのツールとして、私たちデザイナーの仕事があります。

スタッフ様も、考えたアイディアがデザイナーの手によってさらに魅力的なものとなり
お客様の快適さに繋がっている実感を得ることで
さらなる誇らしさとモチベーションのアップに繋がるはずです。
「全てをリセットして綺麗なものを作る」のではなく「良い部分は残してアップデートする」こと。
スタッフ様がお客様のことを想って作ったものを最適な形としてリメイクし、もう一度活躍させてあげること。

私たちはそんな『おもてなしの具現化』を、ブランディングの一環としてお手伝いしておりますので
お困りの旅館様は、ぜひお気軽にご相談ください。